
デスクワークがメインのお仕事の患者様から「肩甲骨の間がずっと重い」「背中が張ってつらい」「マッサージに行ってもすぐ戻る」というご相談をよくいただきます。この記事では、背中の痛みやこりの原因、当院で行っているトリガーポイント鍼灸、そして自宅でできる対策をお伝えできればと思います。
1. 背中が痛む・こる原因
背中の痛みやこりには、筋肉や筋膜(ファシア)の負担が関わっていることが少なくありません。
きっかけで多いのは、長時間のパソコン・スマホ作業による背中が丸くなった姿勢です。運動不足や冷え、ストレスが重なると、背中の筋肉は硬くなりやすくなります。
レントゲンやMRIは骨や椎間板、神経を調べるのに欠かせない検査ですが、筋肉やファシアの状態のすべてを説明できるわけではありません。このことが「異常なしと言われたのに痛みが続く」という方がいらっしゃる原因の一つと考えられます。
2. まず病院へ行ってほしい背中の痛み
背中の痛みには、鍼灸では対応できないものもあります。心臓や肺、消化器の病気、骨折などです。次の場合は、鍼灸院より先に医療機関を受診してください。
・強い痛みが続く
・じっとしていても痛む
・発熱、息苦しさ、胸の痛み、冷や汗を伴う
・片側の背中がピリピリ、チクチク痛み出して、その後赤い発疹・水疱ができている
検査で大きな異常がなく、姿勢や動きによって痛みが変化する背中の痛みやこりは、当院でお役に立てる場合があります。
3. トリガーポイントとは
トリガーポイントは、筋肉や筋膜(ファシア)にできる痛覚が過敏になった部位です。痛みやしびれ、自律神経に関係する症状など、様々な不快症状を引き起こすことがあります。押すと特有の痛みが出たり、離れた場所に痛み(関連痛)が広がったりすることがあります。
背中は、僧帽筋や広背筋といった表層の大きな筋肉の下に、菱形筋、脊柱起立筋、多裂筋、回旋筋、後鋸筋、肋間筋などの筋肉が深いところまで何層にも重なっています。そのため、表面的な施術だけでは症状の原因になっている部分に十分アプローチできない場合があります。
当院では、問診や動作分析、触診やエコー観察で症状に関係しているポイントを探し、そこに鍼を行います。肩甲骨の内側(菱形筋)、背骨の両脇(脊柱起立筋)などは施術頻度が高いです。鍼で筋肉の滑走性の回復を促し、痛みやこりの軽減を目指します。
4. こんな症状の方はご相談ください
・肩甲骨の間がいつも重だるい
・背骨の両脇が張っている
・長時間のデスクワークで背中がつらい
・朝起きたとき背中が痛い
・体をひねると痛みが出る
・体の横や前側も痛む
・マッサージを受けてもすぐ戻る
5. 超音波エコーで体の中を確認しながら施術します
背中のすぐ奥には肺や肺を包む胸膜があります。背中への鍼は、深さへの配慮が欠かせません。
当院では必要に応じて超音波エコーを使い、皮膚から肋骨や胸膜までの距離、筋肉の厚みを確認しながら鍼を行っています。たくさんの患者様の背中をエコーで観察させていただきましたが、筋肉の厚みや肺までの深さはかなり個人差があります。エコーがない状況で施術をしていた頃は知識と経験、感覚のみが頼りでしたが、見えない部分を視覚で確認できることは、安全面で大きな支えになっています。
6. 施術の流れ
1.問診、動作検査、触診
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2.必要に応じてエコーで確認
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3..症状についてや施術計画の説明
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4.鍼施術
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5.注意事項の説明やセルフケアのアドバイス
7. セルフケア:デスクワークの姿勢とストレッチ
姿勢のポイント3つ
1.深く座って骨盤を立てる:浅く座ると骨盤が倒れ、背中が丸まります。
2.画面は目線のやや下に:低すぎると頭が前に出て、首から背中に負担がかかります。
3.肘は90度前後に:キーボードやマウスが遠いと、腕を伸ばし続けることになります。
1分ストレッチ(痛みのない範囲で)
① 胸開き
1.座って両手を後ろで組みます。
2.息を吐きながら肩を後ろに引き、胸を開きます。
3.肩甲骨を寄せる意識で10秒キープ。2〜3回繰り返します。
② 背中まるめ
1.両手を前で組み、大きなボールを抱えるように腕を伸ばします。
2.息を吐きながら背中をゆっくり丸めます。
3.肩甲骨の間が伸びたところで10〜15秒キープします。
どちらも息は止めないでください。1時間に1回くらいを目安に、できれば立ち上がって行っていただくと良いと思います。
【注意】症状が発生してお日にちが経ってない場合は、ストレッチや運動が悪化の原因になる場合があります。上記のストレッチも慢性的な症状や予防のためにご利用いただけたらと思います。
いちばん大切なことは、同じ姿勢を持続させないことです。こまめに体勢を変えていただくと良いと思います。(立って座るだけでもOK)
8. まとめ
湿布やマッサージを続けても変わらない背中の痛みやこりには、筋肉の深い部分に原因が隠れていることがあります。そのようなとき、トリガーポイント鍼灸・エコーガイド下鍼を試してみるのもひとつの方法です。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
※本記事は診断に代わるものではありません。強い痛み、安静時の痛み、発熱・息苦しさ・胸の痛み・冷や汗を伴う場合は、先に医療機関を受診してください。
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南浦和トリガーポイント うちくね鍼灸治療院
さいたま市南区南浦和2-35-10田中彦ビル502
Tell:048-767-3089
E-mail:s.u2017@uchikune-hari.com
院長 内久根進一
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