「耳の中に水が入っているような感覚が、もう何ヶ月も続いている」
「飛行機に乗ったときのようなツンとした感じが取れない」
「耳鼻科で検査してもらったけど、聴力も鼓膜も問題なし、と言われてしまった」

こんな経験をされている方、実は私のところに来院される患者さんの中にも多くいらっしゃいます。
検査で異常がないと言われると、正直ほっとする反面、「じゃあなんでこの不快感があるの?」という疑問だけが残ってしまいますよね。
「気のせいかもしれない」と自分に言い聞かせながら、でも症状はずっとある——そのモヤモヤを抱えたまま、どこにも相談できずにいる方も多い印象です。
このページでは、そういった**「検査では見つからない耳の不快感」**について、鍼灸師として日々向き合っている立場からお伝えしていきます。
その耳の違和感、「耳だけ」が原因じゃないかもしれない
まず最初にお伝えしたいのですが、耳のつまり感や閉塞感は、必ずしも「耳の中(内耳・中耳)」だけが原因ではないようです。
こんな経験はないでしょうか。
• 首を回したり顎を動かしたりすると、耳の違和感が変化する
• 肩こりや首のこりがひどいとき、耳の詰まりも強くなる気がする
• 食いしばりや歯ぎしりを指摘されたことがある
• 雨の日や台風の前後に、症状が悪化しやすい
これらは「偶然の一致」ではなく、耳の周辺に分布する**筋肉やファシア(筋膜)**が関わっているサインである可能性があります。
耳の周りには、こんなに筋肉がある
少し専門的な話になりますが、耳の周辺には実に多くの筋肉が密集しています。
・胸鎖乳突筋:首の横にある大きな筋肉。スマホや前傾姿勢の影響を受けやすい
・咬筋・側頭筋:噛むときに使う筋肉。食いしばりの影響が直撃する
・翼突筋:顎の奥深くにある筋肉。意識しにくいぶん、こっそり緊張しがち
・板状筋:後頭部を支える筋肉。首こりの代表格
・肩甲挙筋:肩をすくめる筋肉。肩こりの代表格
これらの筋肉を包み込む**ファシア(筋膜)**が、耳管(耳と鼻をつなぐ管)の周囲や顎関節と密接に関係しています。
ファシアに「癒着」や「滑走不良(滑りの悪さ)」が生じると、周辺の神経や血流に影響を与えます。
これが「耳が詰まったような感覚」として現れる原因のひとつと考えられています。
なぜ、耳の周りにトリガーポイントができるのか
「トリガーポイント」という言葉を聞いたことがありますか?
筋肉やファシアにできる、過敏化したポイントのことで、押すと離れた場所に痛みや違和感が飛ぶのが特徴です。首や顎のトリガーポイントが、耳の閉塞感として現れるケースは珍しくありません。
このトリガーポイントができやすくなる原因として、よく見られるのが以外のような生活習慣です。
• 長時間のデスクワークやスマホ操作による「ストレートネック・巻き肩」
• 無意識の食いしばりや歯ぎしりによる顎への慢性的な負荷
• 精神的なストレスによる首・喉周辺の持続的な緊張
• 気圧の変化(低気圧)による自律神経の過緊張
現代人の生活スタイルは、これらの要因がかなり重なりやすい環境です。
当院のアプローチ:耳ではなく「耳に影響している場所」を診る
当院では、トリガーポイント鍼灸療法として、耳そのものではなく「耳に影響を与えている筋肉やファシア」に直接アプローチしています。
具体的には、
• ファシアの滑走障害を改善し、耳周辺の圧迫感を解放する
• 過敏になった神経の興奮を鎮める
• 首・顎まわりの血流を促進し、内耳の循環を整える
• 自律神経を安定させ、耳管の機能をサポートする
といった方向性で施術を組み立てます。
鍼灸ならではの特徴として、マッサージでは物理的に届かない「顎の奥」や「首の深層筋」まで直接アプローチができます。
施術中に鍼の「ズーン」とした響きが広がる感覚を覚える方もいますが、これはトリガーポイントへの的確なアプローチができている証拠です。
安全のために:エコーガイド下ファシアリリース
当院では、**超音波エコーを使ったガイド下施術(エコーガイド下鍼)**を取り入れています。
エコーを使うことで、
• 内部をリアルタイムで確認しながら安全に刺入できる
• ミリ単位でファシアの層を確認し、狙ったポイントに的確にアプローチできる
• 「今どこを施術しているか」を患者さんと一緒に画面で確認できる
という精度と安心感が生まれます。
「深いところまで触れる」「でも安全」を両立できるのが、エコーガイド下施術の強みです。
おわりに
耳のつまり感は、命に直結する深刻な病気ではないかもしれません。
でも、いつ終わるかわからない不快感が毎日続くのは、想像以上に消耗します。
集中力が落ちる、会話が億劫になる、「もしかして悪くなってる?」という不安が頭を離れない——そういった声をよく聞きます。
検査で異常がなくても、あなたが感じている「詰まり感」という事実は本物です。
その背景に隠れた筋肉やファシアの問題に目を向けることで、ようやく糸口が見えてくることがあります。
「病院では異常なし、でも症状はある」という状況に悩んでいる方に、ひとつの選択肢として当院の施術を知っていただければ幸いです。
まずは気軽にご相談ください。
※本記事は診断に代わるものではありません。まずは医療機関を受診していただくことを推奨しております。検査で「異常なし」とされながらも、耳のつまり感が解消せずお困りの方は、筋肉やファシアという別の視点からのアプローチとして当院をご検討ください。
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南浦和トリガーポイント うちくね鍼灸治療院
さいたま市南区南浦和2-35-10田中彦ビル502
Tell:048-767-3089
E-mail:s.u2017@uchikune-hari.com
院長 内久根進一
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